諸君私は試験が好きだ
諸君私は 試験が好きだ
諸君 私は試験が大好きだ
文系科目が好きだ 理系科目が好きだ 芸能教科が好きだ 保健体育が好きだ
勉強が好きだ 数式が好きだ 積分が好きだ ラプラス変換が好きだ 回路方程式が好きだ
卓上で 教室で 図書館で 自室で トイレで 道中で 友人宅で 居間で 研究室で 寝室で
この地上で行われるありとあらゆる学習行為が大好きだ
卓上に並べたシャーペンの切っ先が落下とともに曲がって芯が出なくなるのが好きだ
広範囲の試験でヤマを外した時など心がおどる
教員の操る進級の合否が期待に胸膨らます僕たちを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて教員室の扉を叩きまくる友人を不可の一言でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
十分に学習した学生の表情が満点防止問題で蹂躙されるのが好きだ
恐慌状態の学生が 既に解き終えた問題を何度も何度も検算している様など感動すら思える
再試主義の逃げ腰学生たちを再試験ですら足りていないと吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ留年生達が教員の振り下ろした紙一枚とともに
金切り声を上げて築き上げてきた価値観がばらばらと崩れていく様も最高だ
再試にかけた哀れな者達が 付け焼刃の知識で健気にも立ち上がってきたのを
過去に類を見ない新出問題でわずかな望みごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
たった一つの苦手教科に目茶苦茶にされるのが好きだ
必死に実現するはずだった進級が来年度に持ち越され僕達のささやかな希望が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ
学年とともに増える教科数に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
試験前のレポート期日に追いまわされ眠たい目をこすりながら数多の教員室を這い回るのは屈辱の極みだ
諸君
僕は試験を地獄のような試験を望んでいる
諸君僕よりも成績の劣る学友諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なる追再試を望むか?
情け容赦のない糞の様な試験を望むか?
教員知略の限りを尽くし学年三千人の一年を費やす嵐の様な課題を望むか?
「進級!! 進級!! 進級!!」
残念
すなわち留年だ
教員は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこのクラスの底辺で数年もの間堪え続けてきた僕達に
ただの二週目の同学年ではもはや物足りない!!
大勢の留年を!!
一心不乱に留年を!!
僕らはわずかに数人に満たぬ出来損ないにすぎない
だが君達は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは君達と僕で見かけのインパクト数千と1人の出来損ないとなる
我々が必死に一夜漬けをしている最中に眠りこけている連中を叩き起こそう
机に答えを書き込んで教室から引きずり出し眼を開けさせ思い出させよう
連中に留年の味を思い出させてやる
連中に我々の言葉にならない叫びを思い出させてやる
天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる
数人の出来損ないのカンニング行為で
試験を混乱に陥れてやる
「全カンニングペーパー展開」
「左手に書き込まれた公式読み取り開始」
「最後の試験会場より教員に見つかり別の部屋へ」
目標停学の過程における校長室入室!!
背後に位置する教員ふたり 状況を開始せよ
逝くぞ 諸君
あとがき
文章と語呂で書いたので他意はないです。
有名な少佐の言葉。参考元はHellsingの少佐の言葉
書き終わっていうのもなんだけど......局所局所が笑えない......
